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太陽熱温水器

使っていない太陽熱温水器の交換は必要?賢い買い替えと設置方式の選び方

使っていない太陽熱温水器の交換は必要?賢い買い替えと設置方式の選び方のアイキャッチ

古い太陽熱温水器は放置厳禁?まず確認したい5つの交換サイン

太陽熱温水器は長寿命な設備ですが、永遠に使えるわけではありません。むしろ老朽化が進むと、思わぬトラブルや住宅への影響につながるリスクもあります。 ここでは「これは交換した方がいい」という具体的な5つのサインを紹介します。

太陽熱温水器撤去・処分

1. お湯が出にくい・温度が安定しない

もっとも多いのが、「お湯の出が悪い」「ぬるいお湯しか出ない」といった症状です。これは集熱効率の低下や配管の詰まり、内部の劣化によるものが多く、機能として限界に近づいているサインです。放置すると、給湯効率が極端に悪化し、光熱費もかさみます

2. タンクや配管からの水漏れがある

外から見える形でタンク下部に湿り気や水滴がついている場合は、内部の腐食やパッキンの劣化が進んでいる可能性があります。その他、配管部分の劣化も含めて、水道代の無駄だけでなく住宅へのダメージにも直結するため、早急な対応が必要です

3. 設置から15年以上経過している

太陽熱温水器の多くは10〜15年程度が交換目安とされており、20年以上使われているケースでは部品の供給が終了していたり、修理対応自体が困難になっていることもあります。安全性の観点からも、古いモデルは計画的な交換を前提に考えましょう

4. ほとんど使っていないのに屋根に残っている

長年未使用のまま屋根に放置された温水器は、内部の水が腐敗・劣化していたり、架台が錆びて不安定になっていることもあります。重さのあるタンクが屋根にのったままという状況は、地震や強風時に落下する危険もあるため、早めの撤去か交換が必要です

5. 最近の生活スタイルに合っていない

家族構成が変わって使う湯量が減った、キッチンや浴室のリフォームで給湯設備を見直したい 、そんなときも、新しい機種へ交換して快適性・効率性を向上させるチャンスです。

交換・撤去しないままでいるリスクとは?

太陽熱温水器が「使っていない」「劣化している」と分かっていても、
「まだ壊れていないから大丈夫だろう」
「後回しでもなんとかなるかも」
と考えて、つい放置してしまう方も少なくありません。

しかし、老朽化した太陽熱温水器をそのままにしておくことで、住まいや生活に思わぬリスクが発生する可能性があります。ここでは、放置によって起こりうる4つの代表的なリスクを紹介します。

1. 屋根や外壁へのダメージ

太陽熱温水器は主に屋根に設置されており、年数が経つと固定金具や架台が錆びたり、設置面が緩んで屋根材を破損させる原因になることがあります。
特に雨漏りや腐食が起こると、本体の交換よりも高額な屋根修繕工事が必要になるケースもあるため、早めの点検・対応が欠かせません。

2. 配管や継手の劣化による水漏れ事故

太陽熱温水器に接続されている給水・給湯配管やジョイントは、日光や風雨にさらされることで徐々に劣化します。

これが進行すると、知らない間に水漏れが起きていたり、水道代が高騰していたりすることも また、屋根裏など見えない場所で漏れていた場合、内部結露やカビの原因にもなります

3. 落下・転倒などの安全リスク

太陽熱温水器は、満水時で200kg以上にもなる重量物です。そのため、設置台や固定金具が劣化している状態で地震や台風が発生すると、機器がズレたり落下する危険性があり、重大な事故に発展するリスクもゼロではありません


特に長期間未使用の場合は、タンクやフレームの内部が見えない形で腐食している可能性が高く、安全管理の面でも非常に危険です。

4. 空き家・古民家では資産価値のマイナス要因に

近年増えている空き家・実家の相続問題でも、古くなった太陽熱温水器がそのまま残っていることが査定や売却の妨げになるケースが出ています。「見た目が悪い」「すぐに撤去が必要」と判断されて、不動産評価額が下がったり、売却時に撤去費用を求められることもあるため注意が必要です。

交換時に知っておきたい3つの太陽熱温水器方式

太陽熱温水器を交換しようと考えたとき、まず知っておきたいのが「どんなタイプの製品があるのか?」という点です。
太陽熱温水器には主に3つの方式があり、それぞれに特性や設置条件が異なります。

既存の設置環境や給湯スタイルに合った方式を選ぶことが、交換工事の成功につながります

ここでは、交換におすすめの自然循環式の温水器を紹介します。

自然循環式|シンプルで低コストな“定番”

最も一般的で、交換にも適しているのが「自然循環式」です。
屋根の上に設置された集熱器で太陽の熱を吸収し、温まったお湯が自然の対流でタンクに送られる方式で、電源を必要としないシンプルな構造が特徴です。

特徴

  • 電気を使わないため停電時でも使用可能
  • 故障が少なく、メンテナンスも簡単
  • 初期費用が比較的安価
  • 給湯圧は弱め(1階での利用がメイン)

こんな家庭におすすめ

  • すでに屋根に自然循環式が設置されていた方
  • 高齢者や少人数世帯で扱いやすさを重視したい方
  • 光熱費を抑えつつ、使い慣れた方式を維持したい方

リフォーム・交換時に後悔しないための5つのポイント

太陽熱温水器の交換は、単なる「取り替え」ではなく、住宅設備としての再設計に近い工事です。特に古い機種からの買い替えや、長年使っていない設備のリフォームを行う際には、設置条件や配管の状態、家族の生活スタイルに応じて、最適な選択をすることが求められます。

ここでは、後悔しない交換・設置のために押さえておきたい5つのポイントを解説します。

1. 既存の配管を再利用できるかを確認する

すでに太陽熱温水器を使っていた住宅では、配管や取り回しが活かせることがあります。既設配管がそのまま利用できれば、交換工事の手間と費用を大きく抑えられる可能性があるため、まずは現地調査で配管の劣化状態や接続可能性を確認するのが第一歩です。

特に自然循環式から自然循環式への交換であれば、屋根上の同位置に設置できる場合も多く、工期も短縮できます。

2. 屋根の形状や耐荷重に合わせて選ぶ

太陽熱温水器のタンクは満水時に200kgを超える重量になるため、屋根の構造や方角が適しているかを確認することが非常に重要です。南向きで日当たりの良い面がベストですが、日射角や影の影響なども考慮する必要があります。

また、年数が経った屋根では耐荷重が足りなかったり、設置が難しいケースもあるため、設置前の屋根点検や必要な補強の有無も専門業者に確認してもらいましょう

3. 寒冷地対応・凍結対策が必要かを検討

地域によっては、冬場の凍結リスクを回避するための対策が必要不可欠です。自然循環式の場合は落下式構造上、配管が凍結しやすくなることがあり、地域の気候に応じた断熱材の施工や、ヒーター付きタイプの検討が必要になります。

逆に温暖地域であれば、コストを抑えた設置が可能になるため、地域性を考慮した方式選びがポイントになります

4. 既存の給湯設備と併用できるかを確認

今使っているガス給湯器やエコキュートと併用できるかどうかは、実用性とコストパフォーマンスを左右します。多くの自然循環式や水道直圧式モデルでは、既存の給湯器と連携して「太陽熱で温めたお湯を補助的に使う」ハイブリッド運用が可能です。

これにより、天候に左右されずに安定した給湯を実現できるため、家族全員が安心して使える設備となります。

実際の交換工事はどう進む?基本の流れと日数

太陽熱温水器の交換を検討していても、「工事ってどれくらいかかるの?」「屋根の上だし大変なのでは…?」と不安に感じる方も多いかもしれません。
しかし、実績ある業者による交換工事であれば、思った以上にスムーズに進むことがほとんどです。

ここでは、実際の交換工事の流れや所要時間、事前に把握しておくべきポイントについて解説します。

1. 点検・現地調査(無料の場合も多数)

まずは、既存設備の状態と設置条件の確認からスタートします。
多くの施工業者では無料で現地調査を実施しており、以下のような内容を確認します。

  • 既存設備の型式、設置年数、劣化状況
  • 屋根の角度・方向・耐荷重
  • 配管や給湯経路の再利用可否
  • 選定する方式との相性

この段階で「交換がベスト」なのか、「撤去のみが妥当」なのかといった判断がつきやすくなります。特に老朽化が進んでいる場合は、水漏れや腐食が見つかることもあります

2. 古い太陽熱温水器の撤去

交換において避けて通れないのが既設機器の取り外し・撤去作業です。
屋根上のタンクや架台、配管などを慎重に取り外し、再利用可能な部材があれば活用し、不要なものは産業廃棄物として適切に処分します。

撤去自体は熟練した職人であれば数時間で完了するケースが多く、重機などを使わずに対応できることもあります。

3. 新機器の設置と配管接続

撤去後、新しい太陽熱温水器の設置と配管工事を行います
自然循環式であれば、タンクと集熱器を屋根上に設置し、重力で給湯できるように落下式で接続します。
強制循環式では、ポンプ制御や電気配線が必要になるため、少し時間がかかることもあります

既存の配管が活かせる場合は工事時間も短縮され、標準的な家庭用の交換工事であれば設置から給湯テストまで含めて半日から1日で完了することが一般的です。

4. 動作確認・使用方法の説明

設置完了後には、業者がお湯の出方や温度、漏れの有無などをチェックし、問題がないか確認します。
その後、操作方法・注意点・メンテナンス頻度などの説明を受け、設置証明書などの書類を受け取り、工事完了となります。

【工期の目安まとめ】

工程 所要時間の目安
無料見積り・現地調査 30分〜1時間
撤去作業 半日程度
設置・配管工事 半日〜1日程度(方式による)
試運転・引き渡し 約30分〜1時間

最短で半日~1日が目安となります(足場設置屋根補強等の追加工事がない場合)。

交換工事は「時間がかかりそう」「大ごとになりそう」と思われがちですが、実際にはコンパクトに完了することが多く、思い立ったときが最適なタイミングです。

まとめ|古くなった太陽熱温水器は「今」が交換のチャンス

太陽熱温水器は、一度設置すれば長く使える設備ですが、定期的な点検と適切な交換が、安全で快適な暮らしを保つカギとなります。

お湯の出が悪い、水漏れがある、使っていないまま何年も放置している。 こうした状態に心当たりがあるなら、それは交換を前向きに検討すべきサインです。

特に自然循環式のようなシンプルで扱いやすい方式なら、既存配管や屋根を活かして短期間・低コストで導入できるケースも多く、再び“活きた設備”として暮らしに貢献してくれます。

また、太陽熱温水器を交換すれば、

  • 光熱費の削減
  • 災害時の備え
  • 屋根や住まいの資産保全

といった目に見えるメリットも得られます。

放置していた設備が「負担」ではなく「味方」に変わるその第一歩は、無料相談からはじまります。迷っている今が、住まいの未来を考えるタイミングかもしれません。

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