使われなくなった太陽熱温水器を屋根に放置していませんか？古いままの状態で台風シーズンを迎えると、強風による落下や瓦の破損といった重大なリスクにつながる可能性があります。特に、固定ワイヤーの緩みや金属部分の劣化が進行すると、強風時に本体が揺れたりズレたりすることもあり、屋根そのものを傷める要因にもなります。
本記事では、太陽熱温水器を撤去する必要性とタイミング、撤去時の注意点、安全な住まいを守るための業者選びのポイントについて詳しく解説します。点検・撤去の検討を始めた方は、ぜひ参考にしてください。
台風時に放置された太陽熱温水器が危険な理由
太陽熱温水器は一定の年数が経過すると使用されなくなり、屋根の上に放置されがちです。しかし、使用していないからといってそのままにしておくのは非常に危険です。特に台風のような強風時には、住宅や近隣に大きな被害を及ぼすリスクが高まります。
固定金具やワイヤーの緩みが招く落下のリスク
太陽熱温水器は重さがあるため、設置時にはワイヤーや金具でしっかり固定されています。しかし、年月が経つと金属部がサビて脆くなり、固定力が低下することがあります。
この状態で台風が直撃すると、本体が揺れたり、ズレたりしながら徐々に浮き上がり、最悪の場合、落下に至る危険性もあります。落下の衝撃は非常に強く、通行人や隣家の屋根、車などへの二次被害につながる可能性も否定できません。
一見固定されているように見えても、内部の部材が劣化しているケースは多く、目視だけで安全性を判断するのは困難です。
劣化による瓦や屋根材への二次被害
長年屋根の上に設置された太陽熱温水器は、タンクの重量や振動により、屋根材そのものに負担をかけ続けています。特に瓦屋根の場合は、局所的な圧力や繰り返しの微振動によって割れやヒビが入りやすくなります。
また、固定金具やワイヤーが風で揺れ動くことで、屋根表面をこすり、塗装の剥がれや金属部分の腐食を進行させるといった二次的な被害が出ることもあります。これらの劣化は普段目に見えないため、異変が発覚したときにはすでに雨漏りや構造損傷につながっているケースも少なくありません。
太陽熱温水器を撤去すべきタイミングとは
太陽熱温水器は長期間使える設備ではありますが、設置から10〜20年経過すると経年劣化が進み、撤去を検討すべき時期に入ります。特に次のような状況が見られる場合は、安全面からも早めの判断が重要です。
故障して使っていない状態が長い場合
すでに給湯設備を電気やガスに切り替え、太陽熱温水器を使っていない状態が数年続いている場合は、撤去を検討するべきタイミングです。使っていないまま放置しておくと、タンク内の水が腐敗したり、金属部がサビて強度が落ちるなど、さまざまな問題が発生しやすくなります。
特にタンク部分のサビや配管の劣化が進むと、風雨にさらされるたびに構造物としての安全性が低下し、強風時に破損・落下するリスクが高まります。
本体が傾いていたりズレがある場合
目視で確認して、本体が傾いていたり、屋根の上で明らかに位置がズレているように見える場合は非常に危険です。こうした状態は、固定金具の破損やワイヤーの緩みが発生しているサインであり、次の強風や地震で落下する可能性もあります。
また、ワイヤーが屋根材に食い込んでいたり、金具の根元にサビ・浮きが見られる場合も要注意。こうした兆候は、屋根そのものの劣化や雨漏りにもつながるため、早期の対応が求められます。
使用状況にかかわらず、設置から10年以上が経過している場合は一度専門業者に状態確認を依頼するのが安心です。
撤去前に知っておきたい注意点と費用感
太陽熱温水器を撤去する際は、単に機器を取り外すだけではなく、屋根の状態や周辺環境によって工程や費用が変わることがあります。依頼する前に、知っておくと安心なポイントを整理しておきましょう。
足場・塗装・屋根材の状態による違い
温水器が屋根の高い位置にある場合、安全な作業のために足場の設置が必要になることが多く、これが費用の大きな要素となります。足場が不要なケースでも、傾斜の強い屋根や瓦屋根などは、慎重な作業が求められるため、対応できる業者を選ぶ必要があります。
また、機器を撤去した後の屋根表面に傷やサビ跡が残っている場合には、部分的な補修や塗装が必要になることもあります。撤去後の処置を含めて見積もりをとっておくことがトラブル回避のカギとなります。
瓦が割れていたり、防水層に劣化があると、そのまま放置すると雨漏りに直結するため、撤去後の屋根補修とセットで検討するのが理想的です。
市や町によって対応業者や助成制度に差があることも
一部の自治体では、老朽化した太陽熱温水器の撤去に対して補助金や助成制度を設けているケースもあります。ただし、対応エリアや対象条件は地域によって異なり、市や町の制度を事前に確認しておくことが重要です。
また、対応している業者の所在地や対応エリア（◯◯市・◯◯県・◯◯町など）によって費用やスケジュール感が異なることもあるため、複数業者への相談・比較がおすすめです。
撤去費用の目安は5万〜15万円前後ですが、足場や補修の有無、機器の大きさ、屋根の形状によって変動します。「思ったより高い」と感じないためにも、事前にしっかりと見積もりを取りましょう。
安心して撤去・点検を依頼するには
太陽熱温水器の撤去は、見た目以上に専門性が求められる作業です。屋根の構造を熟知した業者でなければ、作業中に屋根材を傷めたり、撤去後の処置が不十分なまま放置されるリスクもあります。だからこそ、依頼先の選定がとても重要です。
屋根工事に対応した専門業者を選ぶポイント
太陽熱温水器の撤去は、単に機器を降ろすだけでなく、固定金具や配管の処理、屋根材の補修まで一貫して対応できるかがポイントです。
選ぶ際には、以下のような点を確認しましょう。
- 屋根や瓦の施工経験が豊富か
- 撤去後の補修・塗装なども対応可能か
- 現地調査を実施し、詳細な見積もりを提示してくれるか
- 自治体の対応や補助制度にも詳しいか
また、作業前に「作業中に瓦が割れた場合はどう対応するか」なども事前に確認しておくと、万一のトラブル時にも安心です。
業者によっては、撤去のみ対応で補修は別業者任せというケースもあるため、ワンストップで対応できるかは必ず確認しておきましょう。
撤去・点検ならイーロックホームへ
太陽熱温水器の撤去や点検をお考えの方は、屋根工事のプロフェッショナル「イーロックホーム」へのご相談がおすすめです。
屋根材や固定具の状態まで丁寧に確認したうえで、撤去だけでなく補修や塗装にも対応。さらに、点検のみの依頼にも柔軟に対応しているため、「撤去すべきか迷っている」「まずは現状を知りたい」といった段階でも安心してご相談いただけます。
台風シーズン前の点検や、長年放置された温水器の処理にお悩みの方は、まずは気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせはこちらから】お電話・LINEでも受付中です。
太陽熱温水器の台風関連でよくある質問
毎回の点検は不要ですが、台風の後に本体のズレやワイヤーの緩みがないか確認することが推奨されます。経年劣化した固定部は強風時に緩む可能性が高く、状態を放置すると危険です。
はい。金属部分が腐食していると、ワイヤーや固定具の強度が著しく低下しており、台風の際に外れて落下する可能性が高まります。サビが確認されたら早めに相談・撤去を検討しましょう。
一部の府や市町村では、住宅の安全対策として温水器の撤去に補助金を設けているケースがあります。ただし地域によって制度の有無・対象条件が異なるため、お住まいの自治体に事前確認が必要です。
規模や屋根の構造にもよりますが、標準的な撤去作業であれば半日〜1日程度で完了するケースが一般的です。足場が必要な場合は2日以上かかることもあるため、事前の現地調査で明確なスケジュール確認をしましょう。
まとめ
太陽熱温水器を長年屋根に設置したままにしていると、台風や強風の際に落下や屋根の損傷といった深刻な被害につながる恐れがあります。特に、設置から10年以上経過している場合は、早めの点検や撤去の検討が重要です。固定金具やワイヤーの緩み、屋根材の劣化などは見た目では判断が難しく、放置すれば安全性が大きく損なわれます。さらに、撤去には足場設置や屋根補修などが必要となるケースもあるため、経験豊富な専門業者への依頼が安心です。
撤去や点検をご検討中の方は、屋根構造に精通した「イーロックホーム」へのご相談をおすすめします。安全な住まいづくりの第一歩として、今の状態をしっかりと確認しておきましょう。
